5月に予定されているシングルスピードMTBジャパンオープン(SSJ)に参加するため、サーリーのパグスレイ・ネクロマンサーをギアードからシングルスピードに変えました。
シングルスピードに興味がある人の参考にしてもらえればと思います。
パグスレイ・ネクロマンサーの標準装備のMr.ワーリーはファットバイク用にオフセットしたMWODチェンリングが付いてます。
Mr.ワーリーは、スパイダーやアクスル等を交換すると、通常のMTBからファットバイク、シングルからギアードまで、幅広く対応できるカスタム性の高いクランクセットです。
MWODチェンリングはスパイダー部分がなく、インナーがスパイダーの役割をしています。
今回シングル化にあたって使用したのは以下のパーツ。
・サーリー ステンレスチェンリング 5,880円
耐久性や性能面でアルミに勝るステンレス仕様です。シングルスピードの場合、変速付きの自転車とは違い常に同じギアを使用するので歯の摩耗も早くなります。それを考慮して耐久性に優れ、ギア比の調整が出来るように細かな歯数の設定があるこちらを使用しました。
・サーリー Mr.ワーリー スパイダー 10,500円
インナーはクランク固定部分の58mmでアウターは94mm、104mm、110mmの3種類から選択可能。今回は104mmのものを使用し、32tのチェンリングを装着。
・スギノトルクスタイプ アルミ5ボルトセット シングル用 3129円
シングル用のジュラルミンボルト&ナットセット。カラーもゴールド、ブルー、ピンク等豊富にあります。
リアのカセットには次のパーツを使用します。
・サーリー シングルスペーサーキット 6,090円
どんなクランクでもチェーンラインが出せるように豊富なサイズのスペーサーが付属し、シマノのカセットに対応します。
・サーリー カセットコグ 5040円
13~22tの細かな歯数設定とクロモリ鋼からの削り出しが特徴で硬化処理、クローム処理が施されることで、チェーンリングと同じく、耐久性に富む作りとなっています。
私事ですが、シングルスピードにして気づいたことがいくつかあります。
1.チェーン周りのトラブルが少ない。
変速機があると大きな段差や不意に変速してしまった場合、リアディレイラーが動きチェーンのバタつきやチェーンステイへの傷の原因になることがあります。しかし、シングルスピードでは、段差を超えてもチェーンのバタつきがなくなります。
2.ギア比のことが気になり始める。
今回はフロントが32t、リアが22tでギア比は1.45にしてみました。自分にとっては少し軽めですが、山の中を走ることを考えて、この設定にしてみました。このギア比でもファットタイヤは周長が長いので、舗装路では時速20㎞前後は出せます。
ただ、舗装路でより早い速度を出すためにはペダルを速く回さなければなりません。そのため、ある程度以上の速度域に達するにはかなりケイデンスを上げなければならず、体力的にもきつくなります。シングルスピードにすると自分の走り方や路面にあったギア比はなんなんだろうと、ギア比のことを考えるようになります。
3.自転車をシンプルに楽しめます。
この坂道ならこのギア比で~、停車するので発進に備えてギアを軽めに~、上手く変速が変わらなくてイライラ~。
というようなストレスがなくなります。ハンドル周りもケーブルが少なくスッキリとし、速機トラブルもありませんので、毎日ガッツリと実用面で使う人にはシングルの方が気が楽そうにと感じました。パーツが消耗したときに交換するパーツも少なくて済みますので、お財布的にも優しくなります。通勤や買い物で実用車として使用する人にはシングルスピードもお勧めです。
ということで、シングル化の紹介でした。
実際にやってみるまでは変速がない自転車のどこが良いのか正直わかりませんでしたが、乗ってみると想像以上に楽しく、こういう自転車の楽しみ方もあるんだ!といろんな面で気付くことがありました。「通勤・買い物で使用する方」「自転車にかかるコストを下げたい方」「自転車をシンプルに楽しみたい方」には特にオススメしたいです。
明日はシングルスピードMTBジャパンオープンのプレイベントに参加してきます。2か月後の大会に備えてしっかりとコースを調べてきたいと思います。
なお、弊店は3月17日(日)も営業しておりますのでシングルスピードに興味を持たれた方はぜひご相談くださいませ。