オールシティ ビックブロック 94,500円
「固定ギア・ノーブレーキ・スチールフレーム」
最近出たメッセンジャーの映画でこんなことを言っていました。映画では良いかもしれませんが街中で使うならブレーキはつけてくださいね。もちろん、ビックブロックは固定ギアですがブレーキが付いています。メーカーのホームページには前ブレーキしか写っていませんが、ちゃんと本体には「前後」のブレーキが標準で付いていますのでご安心を。
ハンドルバーは183mmドロップのトラックバイクタイプですので、ロードのようなブラケット付きブレーキレバーよりも、補助ブレーキのような指先でちょいと引くブレーキがよく似合います。
自転車との一体感、走っている間はペダルが回り続けるというシンプルさ。気分転換に近所を回ったり、友達と技やバックの練習をしたり、トラックレースで競争という遊び方も面白いです。
ギア比はフロント46tのリア17tで「2.7」。街中を走るのであればちょっと重いかなというぐらいですが、固定ギアの特性を生かせば許せる範囲。
完成車の状態だとタイヤはトラックバイクとしては太めの28c、フレームのクリアランスから見るとフロント32c、リア30cが限界です。無茶な乗り方をするとホイールが振れ、フレームと干渉しやすくなるので、そのような使い方をするならば、クリアランス確保のために細めのタイヤをはいた方が良いですね。
トップチューブにはアウターケーブルの受けはなく、そのままリアブレーキまで延ばします。写真はタイラップで止めてますが、気に入らない場合はダイヤコンペのステンレス製アウーターバンド等を装着するとスッキリと収まります。
リアエンド部にはミネアポリスのヘネピン橋が誇らしげにデザインされています。
固定ギアに飽きたなら、フリーホイールに交換し、気軽に乗れるシングルスピードにもカスタム可能です。
オールシティNATURE BOY 89250円 (ドロヨケ、バーテープ(ピンク色)は除く)
All-Cityが新たに提案したのがこのシングルスピードシクロクロスレーサー。この自転車は実は通勤にも使える便利の良いものだったりします。
シングルスピードは、「前後ディレイラー」「シフトワイヤー」が無くなるので、故障のリスクも少なくなり、後々のコストを安く済ませることが出来ます。
フレームが担ぎやすいようにブレーキケーブルはこの価格帯では珍しい内蔵タイプ。見た目もスッキリとしたデザインになっています。
カンチブレーキになることで、幅広のタイヤやドヨロケの装着が可能。ドロヨケは「レース」には必要ありませんが、日常使いをする方には何かと役に立つパーツです。
フレームにはドロヨケが装着しやすいようにダボ穴がシートステイ内側に潜んでいます。トラックエンドはビックブロックと同じくヘネピン橋が誇らしげにデザインされています。
リアだけでなく、フロントにもダボ穴はあり、ドロヨケが取り付けやすくなっています。簡易的に取り付け可能なものもありますが、タイヤとの隙間から泥が跳ね上げられてしまうことが良くあるので、せっかくつけるのならしっかりタイヤを覆うタイプをお勧めします。
ギア比はフロント42tのリア16tで「2.6」。ビックブロックよりほんの少し軽めになってます。街中をスピーディに走るにはこれぐらいのギア比がちょうどいいのでは。
タイヤは32cが装着されてますが、フレームのクリアランスから見ると40cまでいけそうです。ドヨロケを装着するなら32cでちょうど良いクリアランスとなっています。
「2.6」のギア比が一体どれくらいのものなのだろう?固定ギアはどんな乗り味なんだろう?といろんな疑問はあると思いますが、乗ると一発でわかります。ぜひ、ご試乗下さいませ。