楽しみ方を180度変えてくれた自転車。Cannondale Topstone【スタッフ愛車紹介 #04】
こんにちは。スタッフ清水です。
スタッフ愛車紹介、第4回です。今回は、僕のCannondale Topstone Carbonを紹介します。
前回は、西上のUn Authorized 33rpm 6thを紹介しました。今回は、MTBを中心に楽しんできた僕が、グラベルやロングライドにも夢中になるきっかけになった一台です。
前回(#03)の記事はこちら:やったことがないなら、やってみる|ハードテイルでダウンヒルを始めた話 — Un Authorized 33rpm 6th

いきなりですが、僕は基本的にMTBライダーです。
Topstoneの話に入る前に、僕がどんな乗り方をしてきたかを少しだけ。前置きが長くなってしまうかもしれませんが、よければお付き合いください。
14歳のとき、友達の影響でMTBに乗り始めました。当時はXCがメイン。というより、MTBといえばXCバイク、という感じだったし、今みたいにダウンヒルだけを楽しめる場所もほとんどなくて、自然とそうなっていました。
その後、進学で広島に来てから本格的なダウンヒルに出会い、ダートジャンプにもどっぷりハマりました。数年間、ほぼダートジャンプしかしていない時期もあります。
今はダウンヒルがメイン。やっぱりMTBが自分の自転車遊びの中心です。
速く走るのもレースも好きですが、それより大事なのは楽しいかどうか。
それが、僕にとって一番大事な基準です。
そんな僕が、今、一番よく乗っているのがこのTopstoneです。
MTBをやめてグラベルに乗り換えた、というわけではありません。
あくまでMTBライダーとして、Topstoneに乗っています。
自転車の楽しみ方を大きく変えてくれた1台です。
きっかけは、MTBをもっと楽しみたいと思ったこと
10年くらい前に膝の靱帯を断裂して、そのリハビリも兼ねてロードバイクに乗り始めました。
ある程度乗れるまで回復した頃は、ちょうどシクロクロスが盛り上がっていて、僕も少しだけかじったりしていました。
ただ、グランピーに入る頃には膝も回復し、ロードバイクを手放して、再びMTBを中心に楽しんでいました。
そんな中、2019年にSea Otter Classicへ行く機会があり、エンデューロレースにエントリーしました。


これがなかなか強烈でした。
レース後半のリエゾン区間では両脚が攣りそうで、踏ん張るのもやっと。それでもなんとか前に進んでいたら、そんな僕の横を、明らかに一回りくらい年上のおじさんグループが談笑しながら軽快に走り抜けていきました。
あれは本当にかっこよかった。
「あんなイケオジになりたい」
その時、本気でそう思いました。
とはいえ、そこからすぐトレーニングを始めたかというと、そんなことはなく。「体力つけないとな」と思いながら、特に何を変えるでもなく、いつも通りMTBを楽しんでいました。
まあ、人間そんなものです。
eMTBで一度、願望が達成されてしまう
その後、eMTB(電動アシスト付きのMTB)に出会いました。
これもかなりの衝撃でした。
登りでの体力の負担を抑えながら楽しめるし、今まで登りで苦労していた場所もどんどん進める。下りを楽しむために何本も登り返せるというのは、それまでにない感覚でした。
Sea Otterで見た「余裕を持って山を楽しむ」という願望は、eMTBに乗ることで、ある意味あっさり達成されてしまいました。
ただ、しばらく乗っていると、今度は逆に自分の脚で漕ぐ楽しさを再発見しました。
アシストがあるからこそ、アシストなしで走る面白さに気付かされた。そんな感じです。
だんだんと「もっと自分の脚で走れるようになりたい」と思うようになって、MTBをもっと楽しむために体力をつけたくなってきました。
そこで、体力づくりならロードバイクかな……と思うようになったんです。
でも、ドロップハンドルに良いイメージはありませんでした
昔乗っていたCXバイク(シクロクロス用の自転車)はまだ持っていたので、とりあえず引っぱり出して乗れるようにして、軽くサイクリングを始めました。
ただ、そのバイクは10年くらい前のもので、パーツも旧世代。特にレバー周りは使いにくく、長時間乗ると手が痺れるし、ブラケットも握りにくい。
当時はそれが当たり前だと思っていて、「ドロップハンドルは多少のしんどさを我慢して乗るもの」というイメージがありました。
今思えばずいぶん雑な認識ですが、それくらい、ドロップハンドルの自転車には楽しい印象がなかったんです。
そんな時、試乗車として借りたSanta Cruz Stigmataに乗る機会がありました。

これがめちゃくちゃ良かった。
現行パーツのブラケットは握りやすく、手の痺れもほとんど気にならない。乗り心地も良くて、勢いで江田島まで走っても楽しく帰ってこられました。
「グラベルバイクってこんなに楽しいのか」
これには驚きました。
ドロップハンドルに対するイメージがここで一気に変わって、「我慢して乗るもの」じゃなく「普通に長時間楽しめるもの」という認識に変わりました。
これがグラベルバイクを買う大きなきっかけになります。
Topstoneを選んだ理由
グラベルバイクが欲しくなると、ほかの種類の自転車は目に入らなくなっていました。
舗装路をただ速く走るより、多少荒れた道も気にせず走れる方が、自分のスタイルにも合っています。
ちょうどその頃、グランピーでCannondaleの取り扱いが始まったこともあり、Topstoneを購入しました。
あんなに良かったSanta Cruz Stigmataを選ばなかったのは、半分大人の事情です。
とはいえ、それだけで選んだわけでもありません。
TopstoneにはKingPinサスペンションがあって、これがずっと気になっていました。

リアサスペンションというほど大げさなものではなく、フレームをしならせることで快適性とトラクションを稼ぐ仕組みです。
MTBに乗る身としてはやっぱり興味があって、「これ本当に効くの?」という半信半疑な気持ちも含めて、試してみたくなりました。
そんな流れでTopstoneを選びました。
Topstoneの好きなところ
Topstoneの一番好きなところは、玄関を出ればすぐに楽しめて、舗装路から砂利道に変わっても、そのまま走り続けられるところです。

ライドにはそれぞれ目的があります。体力づくり、ロングライド、どこか目的地まで走ること。
その道中で舗装路から砂利道、荒れた路面や林道に変わっても、あまり気にせず走り続けられます。
ロードバイクなら躊躇するような道でも、走ってみようと思える安心感がある。
寄り道するというより、走りたいルートをそのまま走れる、という感覚でしょうか。路面を理由にルートを変えることが減りました。
MTBほど大げさじゃなく、ロードバイクほど道を選ばない。このちょうど良さがTopstoneの魅力だと思います。
しかも、タイヤ次第で性格ががらっと変わります。ブロックタイヤならオフロードは当たり前のように楽しめるし、オンロードタイヤに替えればロードバイクのように走れる。1台で二役こなしてくれるのも、気に入っているところです。
その安心感を支えているのがKingPinサスペンションです。派手に動くわけじゃないですが、細かい振動を逃がしてくれるので長時間でも疲れにくいし、荒れた路面でもリアのトラクションが抜けにくい。タイヤが路面を掴んでいる感覚が、このバイクにはちゃんとあります。
最近はダウンヒルだけじゃなく、ロングライドもすっかり楽しくなりました。1日かけて遠くまで走ることも、淡々とペダルを回す時間も、今ではちゃんと楽しめています。
今のTopstoneの仕様

自転車は乗るのが一番好きですが、いじるのも同じくらい好きで、昔からちょっと変態的な構成にしがちです。Topstoneも自分の遊び方に合わせて少しずついじってきました。
フレームのペイント

フレームはグランピーペイントで塗装しています。テーマは"あの頃"のCannondale。当時の雰囲気を意識して仕上げてもらいました。自分がかっこいいと思えるバイクだと、乗るモチベーションも変わります。
サスペンションフォーク

フォークはCane Creek Invert。軽量なグラベル用サスペンションフォークです。
最初はグラベルバイクにサスはいらないと思っていましたが、実際に使うと荒れた路面での安心感や下りの楽しさがまるで変わりました。走る楽しみが広がりました。
ドロッパーポスト

ドロッパーポストはBikeYoke。MTB乗りとしては外せないパーツで、もしどちらか一つしか選べないなら、サスフォークよりドロッパーを取るくらい重要です。サドルを下げられるだけで、下りの安心感もバイクの操作しやすさも大きく変わります。

リモートレバーはWolf Toothのものを使っています。引きが軽くて調子が良いです。
2セットのホイールを使い分ける
ホイールはオンロード用とオフロード用の2セットを使い分けています。用途に応じてバイクの性格を変えられるのが気に入っています。
オンロード用はNEPEST VELO 50グラベルホイールに、Vittoria Corsa PRO Controlの42cタイヤを組み合わせています。


パワーメーターとギヤ構成

パワーメーターはMagene PES-500。体力づくりという目的もあるので、数値を見ながら走れるのはやっぱり便利です。現在のギヤ構成は1×12で44T×11-52T。ダートに入る前提の構成です。
ブレーキ
ブレーキキャリパーはHOPE RX2に変更しました。

ブラケットを握った状態でもしっかり効いてほしくて、これを選びました。
僕は下りでもブラケットを握る派なので、指先の軽い操作でブレーキをコントロールしたいんです。
最初についていたキャリパーよりも制動力が上がり、余裕が生まれました。しっかり効いて、安心してコントロールできる。最近のお気に入りです。
仕様一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| フレーム | Cannondale Topstone Carbon / Grumpy Paint |
| フォーク | Cane Creek Invert Gravel Suspension Fork |
| シートポスト | BikeYoke ドロッパーポスト |
| ホイール | オンロードメイン用 / グラベル用 2セット |
| パワーメーター | Magene PES-500 |
| ブレーキキャリパー | HOPE RX2 |
Topstoneは自転車遊びを豊かにしてくれた一台

今でも僕はMTBライダーですし、それはこれからも変わらないと思います。ダウンヒルは今でも一番好きな遊びです。
ただ、Topstoneに乗るようになって、ロングライドもすっかり好きになりました。長い距離を走るのも、知らない道に入っていくのも、路面を気にせず進めるのも、今までとは違う楽しさがあります。
僕にとってTopstoneはMTBをやめさせたバイクじゃなく、むしろMTBをもっと楽しむための一台です。
体力がつけば山もより楽しめるし、走れる距離が伸びれば遊びの幅も広がる。
14歳でMTBに出会ってから、XC、ダウンヒル、ダートジャンプ、ロード、CX、eMTB、グラベルといろいろ乗ってきました。あちこち寄り道しても、気づけばいつもMTBが自転車遊びの中心にあります。Topstoneは、そんな僕の楽しみ方を180度変えてくれた一台です。
Topstoneやグラベルバイクのカスタムが気になる方は、清水までお気軽にご相談ください。変態カスタムのご相談もお待ちしています。