「自転車で旅をしたいと言っているから相談に乗ってやってくれ」と知人からの一言が最初でした。
日本を旅したいと言う彼は、ママチャリで出発しようとしていました。
「それは流石にシンドイでしょ、こっちの自転車の方がええんちゃう?」
当時、僕が彼に勧めた自転車は定番旅行車、GIANTのGREAT JOURNEY。
それから、彼の自転車生活は始まったのです。
日本一周に挑戦し、数ヶ月かけ見事完走。旅で日焼けした黒い肌が彼のチャームポイントとなりました。
この体験は一生忘れられない思い出になったことは言うまでもないでしょう。
それから5年後、彼は新しい自転車を手に入れました。
それが「SurlyのLong Haul Trucker」だったのです。
今回はフレームからパーツを1つ1つ選び、自転車を作っていきました。
彼はその後も長期休み毎に旅に出掛けました。島を巡り、山を巡り、海を巡り。
旅の最中、気になった所をカスタムし、また出発。カスタムし、また出発。
そして今回はSykes Wood Fenders木製フェンダーを装着。
気に入るサイズ、カラーが無かったのでフルオーダーにて注文。
元々フェンダーは装着していたのですが、「木の暖かさを感じたかった、文句無しでかっこ良い」と交換する事になりました。
かっこ良くすると、旅先で出会った人と自分の自転車の話題で盛り上がるそうです。
「Long Haul Truckerを購入してからというもの、ただの脚だった自転車が今や旅の仲間であり相棒になった」と彼は言います。
「かっこ良いもの」を求めてパーツカスタムする彼の自転車はこれからも旅先で話題となることでしょう。
この自転車と一緒にもっと遠くへ行きたい。
この自転車にもっときれいな景色を見せてやりたい。
今はそんな気持ちになっているそうです。